クリア塗装という選択のメリット・デメリット
2019/07/13
「クリア塗装」は外壁デザインを維持したまま塗装を行いたい方におすすめ方法です。しかし、クリア塗装は全ての外壁に向いているわけではありません。塗装の種類やメリット・デメリットをご紹介させていただきます。
そもそもクリア塗装ってどんなもの?
クリア塗装は透明なクリア塗料を使用して塗装し、主要な種類としてはアクリル系・ウレタン系・シリコン系・フッ素系という種類があり、アクリル系は安価~フッ素系は高価になり、価格に比例し耐用年数が長くなっています。
・アクリル系クリア塗装|耐用年数約5~8年
・ウレタン系クリア塗装|耐用年数約8~10年
・シリコン系クリア塗装|耐用年数約10~12年
・フッ素系クリア塗装|耐用年数約12~15年
耐用年数や価格だけで決めず、外壁に適切な塗料を選ぶことがとても重要になります。
クリア塗装のメリット
一番のメリットは「外壁のデザインを保てる」というところです。外壁デザインにこだわった住宅も多い昨今では、デザインを保ちつつ塗装を行いたいというお客様も多くいらっしゃいます。クリア塗装は無色透明なので、外壁の色や柄をそのまま生かしたまま塗装することが出来ます。新築の住宅だと特に外壁に拘った方には嬉しいメリットと言えると思います。
外壁に艶を出すのもクリア塗装の特徴です。光沢具合は種類により調整が可能で、艶有り、艶無し、その間も選ぶことが出来ます。全体的な印象に関わってくるので、慎重に検討していきましょう。
クリア塗装のデメリット
デメリットと言うよりは注意点になります。サイディングボードなどのパネル状の外壁材を取り付ける場合、目地にシーリング材(コーキング材)を注入している場合があります。この場合、シーリング箇所には基本的にクリア塗装はお勧めできません。シーリング部分にクリア塗装をしてしまうと、塗膜の汚染や剥がれ、割れが起こることがあるためです。
また、外壁の表面に既にコーティング塗料が使用されている場合もクリア塗装が出来ません。表面コーティングがされているとクリア塗料がつきにくくなり、撥水処理や無機系の表面コーティングがこれに該当します。
クリア塗装とマッチする外壁は?
タイル調などのサイディングやコンクリート・モルタル、木材にも塗装可能で相性も抜群です。また共通して言えることは「劣化のない外壁に適している」と言うところです。劣化が起きる前に塗装メンテナンスを行うのがポイントです。劣化の上にクリアを塗装してしまうと、劣化部分に蓋をしてしまうことになり、補修も出来なくなってしまいます。
クリア塗装をご検討されている場合は、住宅の現状をしっかり把握し、どの様に進めていくかを慎重に検討していきましょう。