ウレタン塗料は「以前」外壁塗装の主要塗料だった
2019/07/16
ウレタン塗料は、外壁塗装の塗料として少し前まではよく使用されていました。しかし、更に高性能なシリコン塗料の値段が安価になってきたので、今現在では使用頻度は少なくなってきました。ただ、使用される頻度は少なくなってきてはいますが、完全に使用されなくなった訳けではなく、立地や環境によってはウレタン塗料を採用した方がいい場合もあります。
ウレタン塗料を採用するケース
車の行き来が多い大通りや線路沿いの住宅では、振動により塗装にひびが入ることがあります。このような場合、ウレタン塗料が適していると言えます。シリコン塗料はウレタン塗料よりも全体的に高性能ではありますが、弱点として塗膜が固くひび割れを起こしやすいことにあります。また、木材のような湿度や温度によって、膨張と収縮を繰り返す素材の塗装にもウレタン塗料は向いています。この様に、ひび割れのリスクが高い立地や素材の場合は、シリコン塗料よりウレタン塗料が向いていることもあります。
耐久性を求めないケース
数年のうちに再塗装を予定している場合、または建て替える予定の場合、10年以上の耐用年数を持つシリコン塗料を使う必要はないでしょう。物件を使う期間だけ塗装が持てばいいという場合は、日程に合わせた塗料を選択すれば十分だと思います。これはあまり一般的なケースとは言えませんが、一度の塗装費用だけを比較するなら、ウレタン塗料の方が安く抑えることができますし、数年という限定的な用途でしたら検討するのも良いかもしれません。
外壁塗装にウレタン塗料を使用する注意点
ウレタン塗料は安価ではありますが、耐用年数はシリコン塗料と比べると半分近くにもなってしまい、どうしても外壁塗装のリフォーム頻度が増えてしまい、長い目で見ると割高になってしまいます。その理由に外壁塗装のリフォームにかかる費用の半分程度は足場代や人件費のため、外壁塗装の頻度が増えるほどコストパフォーマンスは悪くなってしまいます。これから長く住む住宅の外壁塗装にお金をかけたくない方にとっては、あまり向いていない塗料となってしまいます。
屋根の塗装にウレタン塗料はお勧め出来ない
屋根は外壁以上に塗装の耐久力が求められる部分になり、塗装も外壁より屋根の方がダメージを受けやすくなります。そこに耐久性を求めることが出来ないウレタン塗料を使用すると言うのは良い選択とは言えません。外壁塗装のリフォームを実施する際には足場を組むため、一緒に屋根の塗装まで行う方が後々の事も考えると安上がりになり、外壁と耐久性が落ちる時期をあわせると言う意味でもお勧めの方法です。
ウレタン塗料は、耐久性という面ではシリコン塗料に劣る為、基本的にはあまりお勧めはしない塗料となっていますが、ただ、立地や環境によってはウレタン塗料の方が優れている場合もあります。その立地や環境にあった塗料を判断するのは素人の方ではやはり難しい部分ではありますので、プロの知識がどうしても必要です。ウレタン塗料について迷い・検討されていましたら、大阪堺市のサイケ塗装までお気軽にご相談ください。