外壁からの雨漏れについて

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外壁からの雨漏れについて

2020/02/15

雨漏れの仕組みについて

雨漏れの恐ろしさ

今回は外壁からの雨漏れの仕組みなどについてお話ししたいと思います。 

まず、一般住宅(戸建て)の外壁について説明したいと思います。 

戸建ての外壁の種類は大きく分けて3種類ほどがあります。 一般住宅の建物自体の構造も大きく分けて3種類。

 

1、木造住宅 木造住宅は名前の通り建物の基礎以外は木造で出来ております。コンクリートの基礎の上に土台と言われる木柱をボルトナットで固定し、そこから家の骨組みとなる柱を建ててその柱にコンパネを貼ります。 

そして、通気性のあるシートを貼り、その上に外壁素材を貼って外壁となる部分を作っています。

 

2、鉄骨構造 鉄骨構造の骨組みは名前の通り鉄骨から出来ています。 コンクリート基礎を打つ際、ボルトを仕込みそのボルトに鉄骨をナットで固定して行きます。鉄骨造の場合二階部分にはデッキスラブと言われる波型状の鉄板が敷かれそこにコンクリートを流し込みスラブと言う土間(床基礎)が完成します。鉄骨造の外壁素材は主にALCと言われる不燃材のパネルになります。パネルとパネルの継ぎ目はコーキング処理を施しその上に外壁塗装を行う事で防水性能のある外壁となり、ALCではこの外壁仕様になるのが一般的です。ハウスメーカーなどではこの鉄骨に外壁材(サイディングなど)を工場取り付けした状態で小分けにしてブロックのように組み合わせてボルトで固定すると言う施工方法もあります。

 

3、鉄筋コンクリート造 鉄筋コンクリートは鉄筋を編み込みその鉄筋の骨組みに型枠(コンクリートを流し込む枠)を作成しそこにポンプ車と言う特殊な車両を使いコンクリートを吸い上げ流し込みます。型枠内にコンクリートが満遍なく流れて混むようバイブレータを使い振動を与えながら流し込みます。コンクリートが十分に固まった後で型枠を外し外壁面は左官工事で整えてその上に外壁塗装を行います。

以上、3種類の構造から建物が出来ています。

では外壁の種類はどうなっている?

この3種類の構造でほぼ外壁の仕様は決まりますが、現在一般住宅に施工される外壁の種類は大きく分けて同じく3種類となります。 

1、鉄網モルタル塗り工法 針葉樹と言われるコンパネの上に通気性のある防水シート貼りその上に網を貼りモルタルを施す施工とラスカットと言われる特殊なコンパネを貼りその上からモルタル塗りを行い外壁塗装の工程でパターン付けをし二層 三層と塗膜をつける工程。

2、サイディング 同じく針葉樹に防水シートを貼りその上に胴縁と言われる木下地を貼り付け化粧材となるサイディング貼りを行います。 サイディングは既に様々な化粧が施されていますので新築や張り替えの際は塗装工事はサイディング部分には行いません。

3、ALCパネル 先程説明した通りALCパネルを張り合わせコーキング処理をした後に外壁塗装工程にてパターン付けを施し、二層 三層と塗膜を作ります。

この3種類が現在の一般住宅の外壁に用いられる施工方法となります。

外壁のひび割れ

どの外壁種類も年数が経つにつれ地震や地盤沈下などにより生じた歪みから外壁にひび割れが必ず起こります。 またサッシ周りやALCパネルの継ぎ目、サイディングの継ぎ目などのシーリング材(コーキング)も劣化が進むと柔軟性を失い硬化することでひび割れを引き起こします。 

そのひび割れから雨水が内部に流れ込む事で雨漏れが起こってしまいます。

 

雨漏れの怖さ

雨は発達した雨雲から雨粒が重力で落下する事で起こります。 当然、空から降ってきた雨粒は屋根や外壁をつたり下へ下へ流れていきます。

そう、水の性質は重力に従って動きますのでそこに道があればその道を突き進んで行きます。

外壁を雨水がつたう過程でそこにひび割れがあればそこに水のルートが出来てしまい上から流れる水の一部がそのルートへ到達するとその一部の水は全てそのルートを辿ります。 

そして内部に水が侵入し、下へのルートが絶たれてしまうと今度はそこに水が溜まり今度は横へ横へと広がりさらに下に行くルートが見つかるまで広がり続けてしまいます。

そうなるとまず

1、広い範囲が濡れてしまい湿気が篭ります。 

2、やがて下へ流れるルートが出来て、下へ下へと進みます。 

3、下へのルートが出来きる過程で外壁内部へ染み渡り晴れの日が続く事で乾燥し、また雨が降ると雨水が流れ込み濡れてしまいます。

木材はこの濡れた状態と乾燥を繰り返す事で腐食します。ずーっと濡れていると木材は腐食しないんですね。

そうする事で木材の腐食は進み湿気が篭った状態が続くと、、、

高確率でシロアリが発生!

湿気が篭ると高確率でシロアリ(羽あり)が発生します! 

シロアリは家の骨組みとなる土台や柱を食い尽くしボロボロにしてしまいます。 皆さんも一度は木を触ってみた事があると思いますが木と言うものは種類にもよりますがある程度硬いものですよね? それがシロアリにやられてしまう事で濡れたクッキーやボロボロのスポンジのように触れるだけでポロポロと崩れるほどになってしまいます。 これが家を支える骨組みの状態と考えるとゾッとしますよね、、

木造住宅には間違いなく致命傷になってしまいます。 

ただ、先程も話した通り家には必ず歪みが生じてしまいます。

そして歪みによりひび割れ(クラック)も当然起こります。 

外壁塗装とは見た目を美しく保つだけでは無くこう言ったひび割れを修復する事で雨漏れを防ぐために必要だと言う事を認識して頂ければと思います。 

そう言う事を踏まえ、外壁塗装では

 

ただ塗ると言うだけでは無く、しっかりとした調査を行い、悪い箇所は補修をきちんとした上で塗装する事が重要です。

私達は堺市をはじめ、大阪府下で水まわりリフォームから外壁塗装、屋根塗装まで施工しており、建物の構造を熟知しております。 

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